オンライン診療とは?

オンライン診療(遠隔診療)とは、スマートフォン・パソコン・タブレットのビデオ通話やチャットで、予約・問診・診察・処方・決済までをインターネット上で行う診察・治療方法です。厚生労働省が2018年3月に発表した「オンライン診療の適切な実施に関する指針」の定義では、

“遠隔医療のうち、医師-患者間において、情報通信機器を通して、患者の診察及び 診断を行い診断結果の伝達や処方等の診療行為を、リアルタイムにより行う行為。”

と定義されています。現在では、オンライン診療が使える疾患に制限があったり、初診は対面で診察を受けなければいけないなどの制限はありますが、国内でも様々なオンライン診療サービスが登場しており、今後オンライン診療は、一層注目されることが予測されています。

主なオンライン診療システム

CLINICSオンライン診療企業名:株式会社メドレー

予約から問診、ビデオ通話、支払まで、ワンシステムで一元管理できるオンライン診療システム

患者はスマホアプリから24時間いつでも予約ができるだけでなく、事前のWeb問診、クレジットカード決済まですべてオンラインで完結できます。診察はスマホやPCによる安定したビデオ通話で実施することが可能。
施設には専属の導入支援担当が、患者へはフリーダイヤルの患者サポート窓口が設定され、各々をサポート。国際的な情報認証を取得しており、セキュリティ面も安心。導入後の支払いは決済額の3.45%と、業界最安水準でのサービス提供となっています。
※利用医療機関数2,900件、累計診療回数80万回(2020年6月末時点)

・価格:月額10,000円(200床以上は要問い合わせ)+決済額の3.45%、初期費用別途

YaDoc(ヤードック)企業名:株式会社インテグリティ・ヘルスケア

オンライン診療をはじめePRO(患者報告アウトカム)やPSP(患者サポートプログラム)、疾患管理など3,000を超える臨床現場・研究機関で活用されているシステム

ビデオ通話で医師と患者をつなぐだけでなく、医師と患者の双方向コミュニケーションをサポート。
人それぞれ違う病気や症状の管理を行う疾患管理システムをコンセプトに、診察予約〜診察〜決済までのライトユーザーから、術後経過観察や慢性疾患の症状管理など、継続的な利用までしっかりと対応しています。
標準搭載のビデオ通話の他に、Microsoft Teamsなど汎用ビデオ通話システムと連携することで、安定した映像品質でのオンライン診察が可能。オンライン診察のみ利用したい方向けの「YaDoc Quick」、大規模病院向けソリューション「YaDoc Plus」も提供しています。

※3,000を超える臨床現場・研究機関で活用されている。

価格:月額30,000円、初期費用なし

curon(クロン)企業名:株式会社MICIN

初期費用・月額利用料が無料のクリニック向けプランを提供するオンライン診療システム

医療機関の負担は決済手数料のみとなっており、利用率がはっきりしない場合でも気軽に始められるため、コストパフォーマンスを重視しているクリニックや、システムを手軽に試してみたい方におすすめ。
カレンダー形式の予約受付/管理、疾患別の問診票管理、ビデオ通話、患者への画面共有機能、薬局への処方箋連携など、予約から配送までオンライン診療と処方に必要な機能が充実。院内業務フローの負担や患者のストレスを軽減し、スタッフ、患者の満足度向上につながリマス。設定や院内業務フロー設計を丁寧にサポートしてくれるため、初めての導入でも安心です。

※導入実績6,000件以上(2022年9月時点)

価格:月額・初期費用なし ※事務手数料(患者自己負担額の4%)

CARADA オンライン診療企業名:株式会社カラダメディカ

医療・ヘルスケアQ&Aサイト「CARADA 健康相談」の運営会社が手がけたオンライン診療システム
直感的に操作できるシンプルなUIで、誰でも簡単に使いこなせるのが特徴

カレンダーからの予約機能、診療忘れを防止する医療施設・患者双方へのアラート、ビデオ通話、決済、薬・処方箋の配送と、オンライン診療に必要な機能をカバー。LRM株式会社発行の「3省3ガイドライン準拠証明書」を取得しており、セキュリティ対策も万全です。
今後は運営会社の所属するエムティーアイグループによるクラウド型電子カルテ・薬歴システムなど、医療システムとの連携を予定。

価格:要問い合わせ

LINEドクター企業名:LINEヘルスケア株式会社

オンライン診療の予約管理、ビデオ通話による診療、診療費用の請求まで、ひとつのシステム上でシームレスに完結できるオンライン診療サービス

権限を分けてアカウント発行ができるため、スタッフ間で作業を分担することも可能。LINE開発に基づいたシンプルで理解しやすい設計が強みで、複雑な操作方法を覚えることなく、誰でも簡単にオンライン診療をスタートすることができます。
一番の魅力は患者への導入が簡単な点。既にLINEを使っている患者であれば、専用のアプリを別途インストールする必要がなく、導入時の患者への説明の負担も軽減できる。さらに医師と患者がよりスムーズにオンライン診療を行えるよう、導入ポスターやステッカーなどを含む専用のスターターキットなどの提供も。

※患者はスマートフォンアプリのLINEを使用するのみ!

価格:月額・初期費用なし ※サービス利用料(決済金額の3.5%)

KAITOS企業名:東邦薬品株式会社

医療機関の検索から診療申込、薬の受取や服薬指導までワンストップで対応できるオンライン診療・服薬指導システム

特徴は、月間1,420万人以上が訪問する医療機関検索・予約サイト「病院なび」からダイレクトに医療機関を検索と予約できること。病院なびとのシームレスな連携が、集患を強化することが可能です。
診療だけでなく、服薬指導もオンラインで行えるのも魅力。オンライン服薬指導対応薬局を選択する事で、Zoomでのオンライン服薬指導、クレジットカードでのオンライン決済が可能となります。また、患者が希望する薬局がKAITOSを導入している場合、処方箋をデータ送信する事もできます。

※月間1420万人以上※が訪問する医療機関検索・予約サイト「病院なび」からダイレクトに医療機関を検索と予約が可能(2020年11月時点)

価格:要問い合わせ

ポケットドクター企業名:MRT株式会社

全国1万施設との連携実績を持ち、オンライン診療のパイオニアとして定評のあるシステム

アプリはiPhone・Androidどちらにも対応。遠隔リモート機能による予約登録や、オンライン決済などを手軽に行える。ヘルスケア機器から取得したバイタルデータを連携させれば、患者の日々のヘルスデータを診療しながら確認することもできます。
誰でも使えるシンプルなシステムで、デジタルに不慣れな患者でも簡単に操作できるため、定期的に診察を行う必要のある患者はもちろん、初診の方にもおすすめできる、という声も。移動や付き添いの負担など様々な障害を理由に治療を途中でやめてしまう患者や、こまめな来院が課題となる患者の負担を減らしたいと、高齢化が進む地方や、山間部など移動に時間がかかる地域で導入されているケースが多い。

※医師紹介実績100万権以上、医療人材ネットワーク全国30万人越えの業界トップクラスのMRTが提供・サポート

価格:月額30,000円(ゴールドプラン)

Door.into企業名:MRT株式会社

初期費用がかからず、診療1回あたり300円で利用できるオンライン診療システム

オンライン診療の回数が少ない医療機関にはピッタリのシステム。また、予約・問診・ビデオ通話・チャット機能とシンプルで使いやすいことから、医療機関はもちろん、患者も安心して利用できる設計となっています。

価格:初期費用月額費用無料、システム利用料診察ごと三百円、決済手数料請求額の3%

On診企業名:株式会社ファインデックス

大規模病院向けのクラウド型オンライン診療サポートシステム

既存の電子カルテシステムとクラウド上で連携することでセキュリティを担保。また触診や検査など、非対面では不可能な診療行為以外は、すべて院内と同水準の診察ができる。院内の予約患者一覧と同様にオンライン診療患者一覧を表示し、スムーズな診察フローを実現。大規模病院を対象としたシステムのため、多くの診療科・診察室のマネージメントを電子カルテと同じように管理できます。
市販の会議システムやビデオ通話を利用するものではなく、クラウドサーバーを介すことで1施設で同時に100を超えるオンライン診療のコントロールが可能。受診時間の短縮や混雑回避、家族参加のインフォームドコンセントを実現することで、患者の満足度向上にも貢献。

価格:要問い合わせ

Remote Doctor企業名:株式会社アイソル

患者様からの予約・診療・クレジット決済まですべてクラウド上で管理可能なオンライン診療システム

オンライン診療に必要な予約/診察/決済/薬・処方箋の配送の機能がすべて揃っており、診察前の簡易問診機能・写真送付にて、診察目的が把握可能。患者側はクレジット決済または、聖キュしょ発光のいづれかの選択が可能。
スマホがあればすぐ導入が可能であり、さまざまな用途に利用可能な健康・医療相談機能も実装しています(事前決済)。導入クリニックにはオンライン診察案内HPを提供。既存の電子カルテ・予約システムとの連携も可能(オプション)。生活習慣病患者の食事写真・血糖・血圧等の自己管理データを医師と共有可能。

価格:要問い合わせ

SOKUYAKU企業名:ジェイフロンティア株式会社

東証マザーズ上場のジェイフロンティア株式会社が運営するオンライン診療・服薬指導、処方箋の宅配までをワンストップで提供するメディカルプラットフォーム

東京23区・横浜市・大阪市なら最短当日のお届け。(随時エリア拡大予定) SOKUYAKUプラットフォームは、オンライン診療からオンライン服薬指導、処方薬の配送まで一気通貫したプラットフォームとなっており、システムの操作が不安な方も直感的に操作が可能。
専門のサポートスタッフが電話やメールでSOKUYAKUの運用を丁寧にサポート。患者は予約時に問診票を入力するため、診察前に患者の状況を把握したうえで、診察が行えます。

※医療機関・薬局提携数1,800件以上(2021年9月時点)上場会社運営のメディカルプラットフォーム

価格:初期費用、月額利用証無料

オンライン診療ソリューションHOPE LifeMark-コンシェルジュ企業名:富士通株式会社

スマートフォンで予約から決済まで行えるオンライン診療システム

電子カルテと連携して患者さんの快適な通院やオンラインでの診療をお手伝いするスマートフォン用アプリケーション。「診察時の待ち時間」や「来院日のうっかり忘れ」などに関する患者さんの不満や不便を解消し、スマートフォンからの「予約の取得」や「会計の後払い」などさまざまな機能で患者満足度を高めることが可能。
オンライン診療だけではなく、普段の通院にも活用できたり前日に検査の注意事項を知らせてくれたりする特徴があります。また、予約の前日に通知してくれる機能もあるため、オンライン診療と通院の両方をサポートしたい医療機関におすすめ。

価格:要問い合わせ

スマートキュア企業名:株式会社スマートゲート

「クラウド型」のオンライン診療システ電子聴診器「JPES-01」を用いた「オンライン聴診」も可能

問診票・診療録・画像情報などのカルテ情報を電子共有可能。同時に複数の医師と情報共有することで、新たな遠隔医療の方法を構築し、オンライン診療の質を向上することにもつながリマス。
「専門ドクターと専門外ドクター」、「ドクターと看護師」といったつながり、さらに医療通訳や家族が遠隔地から参加できるなど、オンライン診療の幅が広げられます。また、iPhone等のモバイル端末と電子聴診器「JPES-01」を用いることで、スマートフォンによる「オンライン聴診」を実現。

価格:初期導入費用:0円〜 月額費用:0円〜定額制料金システムあり:要問合せ カスタマイズ費用:別途要相談 Webexライセンス費用:導入初年度は1ライセンスを購入、次年度より利用状況から科目ごとに1ライセンス購入の必要あり

リモケア (企業名:一般社団法人がん哲学外来 (リモケア事業部))

リモケア専用端末による高セキュリティなオンライン診療システム

リモケアのオンライン診療では、医師、看護師、患者がそれぞれリモケアから渡される専用端末を使用する。この専用端末は世界で扱われるほどのクオリティが高い顔認証技術が導入されており、登録者以外は端末を使うことができないようになっているます。
さらに、大手通信会社のネットワークを利用し、専用サーバーでデータを保存するため、大量のデータも漏らさないセキュリティシステムが出来上がっており、端末の利用が苦手な高齢者の患者も安心して使えます。また、他の医療従事者の端末とつないで連携を可能にできる。これによりチーム医療を作り出すことで、自分たちができない事業を行っている人々とつながることでき、訪問看護師や介護士、訪問薬剤師をより的確に提供することが可能となります。

※「IT導入補助金2020」特別枠(C類型)の対象ツール

価格:要問い合わせ

まとめ

オンライン診療システムのなかでも使いやすいと評判のシステムをピックアップしてご紹介しました。

イメージしやすい予約・問診・ビデオ通話・チャット機能以外にも、手軽に行えるオンライン決済機能や、患者への画面共有機能、薬局への処方箋連携機能、クラウド管理によるセキュリティの向上、院内感染リスクの低減といったメリットがあり、遠方に住んでいたり、定期的に通えなかったりする患者にも公平な診療を届けられるシステムだと言えます。

受診ハードルを下げ、誰でも手軽に診療を受けられる仕組みづくりの一環として、システムの導入を検討してみてください。